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【JR貨】《特集》信越貨物支線焼島駅、コンテナ貨物取扱開始

6月23日より、信越貨物支線焼島駅でのコンテナ取扱が正式に始まった。ここでは、焼島駅コンテナ化への動きとそれを取り巻く車扱貨物の状況を簡単に特集する。

○車扱貨物の減少とワムハチ
2008年3月改正以降、ほとんどの車扱貨物が廃止され、貨物列車に花を添える特殊な貨車がなかなかお目にかかれない状況となっている。その中でも紙輸送に従事するワム80000形は今でも健在で、「北のワム」こと5786~5788・5789~5787列車、および「南のワム」こと3461列車が首都圏で残存するワム80000形を使用した貨物列車となっている。

▲「南のワム」3461レ 改正後も高崎機関区持ちである
( 07/8/2 新秋津 画像:海路

○北越製紙と焼島駅
焼島駅は、今となっては数が少なくなった専用線発着車扱貨物の取扱駅で、隣接する北越製紙新潟工場で製造された紙製品を扱う駅として機能している。同工場で製造された製品は、ワム80000形およびコキ50000形系列を使用したコンテナによって隅田川へ発送されるが、コンテナを介しての輸送の場合、焼島駅でコンテナの取扱ができないことから一旦新潟貨物ターミナルへトラックで陸送しなければならず、「輸送効率の向上を目指す」及び「専用線発着車扱貨物を減少させる」という二つの大きな目標の兼ね合いが課題になっていた。

そのような状況の中、北越製紙は2006年に新潟工場の生産設備増設工事を決定した。これを機に、貨物線を増設される工場設備脇に改めて敷設し、コンテナ貨物の取扱が可能な設備を整えることが計画された。

▲工事期間中、5789レにコキは連結されなくなった
( 08/6/20 大 宮 画像:白山色様 )

○新・焼島駅の完成
コンテナ荷役ヤードの建設も順調に進み、2008年5月下旬に2本の貨物専用線の敷設が完了した。5月26日にはEast-iDによる検測、6月頭には荷物をコンテナとした試運転列車も運転され、開業に向けた準備が着々と進められた。

▲DE10-1701が牽引するEast-iDによる検測
( 08/5/26 新潟貨物(タ)~上沼垂(信) 画像:3099レ様 )

▲コキ11車を使用した試運転列車 ( 08/6/2 上沼垂(信)~焼島 画像:3099レ様 )

▲工事中の焼島駅での一コマ 試運転列車が入線し調整中
( 08/6/2 焼 島 画像:3099レ様 )

そして6月23日、いよいよコンテナ貨物取扱が開始された。開始初日の23日の貨物列車は、試運転列車と同じスジである9283レとして焼島に入線。牽引機はDE10-1592で、荷はコキ7車であった。

▲いよいよ焼島にもコンテナが ( 08/6/23 上沼垂(信)~焼島 画像:3099レ様 )

▲北越製紙の新・引込線へ向かう ( 08/6/23 上沼垂(信)~焼島 画像:3099レ様 )

新たな貨物専用線の脇にはトラックやフォークリフトが走行可能な道が整備され、これがコンテナ貨物取扱開始の証となっている。現段階では、紙を扱う貨物駅特有の屋根は取り付けられていないものの、大規模な私有コンテナヤードがついに完成した。

○「北のワム」の今後
明るい話題の一方、気になるのは今まで焼島駅で使用されてきたワム80000形の処遇である。大規模なコンテナヤードが完成したことや、来月にもコキ50000形の老朽化に伴って製造が進められているコキ107形が落成することが、ワム80000形の先行きを曇らせている。このような状況においては、ワム80000形による紙輸送が姿を消すのももはや時間の問題であろう。ワム80000形×32車という壮大なワムの車列が見られる「北のワム」、ぜひ早いうちに記録しておきたいものである。

▲07年度は隅田川~高崎操間、新鶴EF65による運用であった5789レ
ワムハチと称されファンの注目を集めてきた同列車、今後の行方が気になるところ
( 07/7/9 赤羽~大宮操 画像:クルクモル

参考 ワム80000形とコキ107形

○ワム80000形 1959年にフォークリフトを使用した荷役形態を導入した際に開発された有蓋貨車。パレット輸送が終焉を迎えた後も控車・紙製品輸送貨車として従事しているほか、払い下げられて倉庫としても使用されている。280000番台は茶塗装、280000番台をベースに軸受けを変更した380000番台は青塗装となっている。

○コキ107形 老朽化したコキ50000形を置き換えるために、コキ106形をベースとして開発が進められている新型貨車。車体形状はコキ100系列と同じであるものの、滑走防止対策としてユニットブレーキを採用するなど、足回りに改良を加えることで保安度の向上を図っている。すでにトップナンバーであるコキ107-1(グレー塗装)が川崎重工にて落成しており、今後144両の新製計画がある。
6/24 3:32記事作成:海路
6/25 0:40更新:海路